ヒューマノイドロボット一覧2026年版|世界の主要40機種を網羅
2026年現在、世界中で開発・販売されているヒューマノイドロボット(人型ロボット)は40機種以上に達しています。Tesla Optimusの$20,000目標やUnitree G1の$16,000といった低価格モデルの登場、Figure AIやBoston Dynamicsの高性能モデルの進化により、市場は急速に多様化しています。
本記事では、商用モデル・研究用モデル・開発終了モデルを含む主要40機種を、カテゴリ別に一覧表でまとめました。各機種の価格帯・スペック・用途・開発企業を一目で比較できます。
12機種比較との違い
当サイトの12機種比較記事では主要12機種を深掘り解説していますが、本記事では40機種のスペック・価格を広く浅くカバーしています。個別機種の詳細は各専門記事をご参照ください。
商用ヒューマノイド|米国メーカー(12機種)
米国はヒューマノイドロボット開発の最前線であり、Tesla・Figure AI・Boston Dynamicsをはじめ多数の企業が商用モデルを開発しています。
| 機種名 | メーカー | 身長 | 重量 | 価格帯 | 用途 | 状況 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Tesla Optimus Gen 2 | Tesla | 173cm | 63kg | $20,000〜30,000目標 | 製造・家庭 | 工場稼働中 |
| Figure 02 | Figure AI | 167cm | 60kg | 推定$50,000〜150,000 | 製造・物流 | BMW工場稼働中 |
| Atlas(電動版) | Boston Dynamics | 150cm | 89kg | 非売品(リースのみ) | 研究・産業 | 限定リース |
| Digit | Agility Robotics | 175cm | 65kg | $250,000〜 | 物流・倉庫 | Amazon倉庫稼働 |
| Apollo | Apptronik | 172cm | 73kg | 推定$50,000〜100,000 | 製造・物流 | パートナー企業で実証中 |
| NEO Beta | 1X Technologies | 165cm | 30kg | 推定$30,000〜50,000 | 家庭・介護 | プロトタイプ |
| Phoenix | Sanctuary AI | 170cm | 70kg | RaaS $25/時間目標 | 小売・物流 | パートナー企業で稼働 |
| GR-1 | Fourier Intelligence | 165cm | 55kg | 推定$100,000前後 | リハビリ・研究 | 販売中 |
| Menteebot | Mentee Robotics | 170cm | 推定60kg | 非公開 | 家庭・サービス | 開発中 |
| Ameca | Engineered Arts | 座位 | — | 推定$100,000+ | エンタメ・対話 | 展示・リース |
| Nadine | NTU Singapore | 人間大 | — | 非売品 | 受付・研究 | 研究プロジェクト |
| Valkyrie | NASA/Apptronik | 186cm | 125kg | 非売品 | 宇宙・災害対応 | 研究用 |
米国勢の特徴はAI性能と資金力です。Tesla(Dojo)、Figure AI(OpenAI連携)、Boston Dynamics(DeepMind系)と、それぞれ世界最先端のAI技術を搭載しています。詳細はTesla Optimus求人ガイドやFigure AI求人ガイドをご覧ください。
商用ヒューマノイド|中国メーカー(10機種)
中国はヒューマノイドロボット開発で急速に台頭しており、低価格と大量生産で市場を席巻しつつあります。政府の産業政策による支援も追い風です。
| 機種名 | メーカー | 身長 | 重量 | 価格帯 | 用途 | 状況 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| G1 | Unitree Robotics | 127cm | 35kg | $16,000〜 | 研究・軽作業 | 販売中 |
| H1 | Unitree Robotics | 180cm | 47kg | $90,000〜 | 研究・産業 | 販売中 |
| GR-2 | Fourier Intelligence | 175cm | 63kg | 推定$80,000〜 | リハビリ・製造 | 限定販売 |
| Walker X | UBTECH Robotics | 130cm | 63kg | 推定$100,000+ | サービス・展示 | 限定販売 |
| Cruzr | UBTECH Robotics | 120cm | 36kg | 約200〜300万円 | 接客・案内 | 販売中 |
| CL-1 | LimX Dynamics | 130cm | 45kg | 非公開 | 汎用 | プロトタイプ |
| Tiangong | Beijing Innovation Center | 163cm | 43kg | 非公開 | 汎用 | 開発中 |
| Astribot S1 | Astribot | 上半身型 | — | 非公開 | 家事・作業 | デモ段階 |
| Star1 | Robot Era | 171cm | 56kg | 推定$30,000〜 | サービス・物流 | 実証中 |
| Kuavo | Kuavo Robotics | 170cm | 60kg | 非公開 | 汎用 | 開発中 |
中国勢の最大の武器は圧倒的な低価格です。Unitree G1の$16,000はTesla Optimusの目標価格すら下回っており、研究・教育用途での採用が世界中で急拡大しています。中国政府は2025年に「ヒューマノイドロボット産業発展計画」を発表し、2030年までに年間10万台の生産体制を目指すとしています。
ヒューマノイドロボット業界の求人をチェック
求人一覧を見る商用ヒューマノイド|日本メーカー(8機種)
日本はASIMOで世界をリードした歴史がありますが、2026年現在は商用ヒューマノイドの分野で米国・中国に遅れを取っています。ただし、精密部品・サーボモーターなどの基幹技術では依然として強みを持っています。
| 機種名 | メーカー | 身長 | 価格帯 | 用途 | 状況 |
|---|---|---|---|---|---|
| ASIMO | Honda | 130cm | 非売品 | 研究(歴史的意義) | 開発終了(2022年) |
| Avatar Robot | Honda | 非公開 | 非公開 | 遠隔作業・介護 | 開発中 |
| T-HR3 | トヨタ自動車 | 154cm | 非売品 | 遠隔操作・研究 | 研究用 |
| Kaleido | 川崎重工業 | 180cm | 非公開 | 災害対応・産業 | 実証段階 |
| GITAI S2 | GITAI | 上半身型 | RaaS | 宇宙・工場 | ISS実証済 |
| TX Telexistence | Telexistence | 遠隔操作型 | RaaS | 小売・物流 | ファミマ等稼働中 |
| Sota | ヴイストン | 28cm | 約15万円 | コミュニケーション | 販売中 |
| RoBoHoN | シャープ | 20cm | 約20万円 | コミュニケーション | 販売中 |
日本の課題は「完全自律型の大型ヒューマノイドの商用化」が遅れている点です。Honda・トヨタ・川崎重工はいずれも研究段階にとどまっており、市販されているのはSota・RoBoHoNのような小型コミュニケーションロボットが中心です。一方、GITAIやTelexistenceのスタートアップは遠隔操作型で独自のポジションを確立しています。
日本メーカーの詳細は日本のヒューマノイドロボット企業30社をご覧ください。
商用ヒューマノイド|欧州・その他(6機種)
欧州は教育・研究用ロボットで実績があり、NAOやiCubなど学術界で広く使われる機種を輩出しています。
| 機種名 | メーカー | 国 | 価格帯 | 用途 | 状況 |
|---|---|---|---|---|---|
| NAO(第6世代) | Aldebaran | フランス | 約150万円 | 教育・研究・療育 | 販売中 |
| Pepper | Aldebaran | フランス | 約200万円+月額 | 接客・受付 | 販売中 |
| iCub 3 | IIT | イタリア | 非売品(研究用) | AI・認知科学研究 | 研究機関に提供 |
| TALOS | PAL Robotics | スペイン | 推定€200,000+ | 産業研究 | 受注生産 |
| TIAGo++ | PAL Robotics | スペイン | 推定€80,000+ | サービス・研究 | 販売中 |
| Surena IV | テヘラン大学 | イラン | 非売品 | 研究 | 研究用 |
NAOは世界で最も多く導入されている教育用ヒューマノイドロボットで、70カ国以上の大学・研究機関で使用されています。PAL RoboticsのTALOSは産業研究向けの大型ヒューマノイドとして、欧州の大学・研究機関で高い評価を得ています。
コンセプト・開発終了モデル(4機種)
歴史的に重要なモデルや、現在開発が中断・終了しているモデルも含めて記録します。
| 機種名 | メーカー | 状況 | 備考 |
|---|---|---|---|
| ASIMO | Honda | 2022年開発終了 | 2000年発表。世界初の自律歩行ヒューマノイド。技術はAvatar Robotに継承 |
| Atlas(油圧版) | Boston Dynamics | 2024年引退 | バック宙など驚異的な運動性能。電動版Atlasに移行 |
| HRP-5P | 産総研 | 研究終了 | 建設作業を行う大型ヒューマノイド。石膏ボード施工を実演 |
| Sophia | Hanson Robotics | 継続中(エンタメ特化) | 表情模倣が特徴。サウジアラビア市民権取得で話題に |
ASIMOは2000年に世界初の自律歩行ヒューマノイドとして発表され、ロボティクスの歴史に大きな足跡を残しました。開発は2022年に終了しましたが、その技術はHondaの次世代Avatar Robotに受け継がれています。
カテゴリ別の特徴比較|用途に応じた選び方
40機種を用途別カテゴリに分類し、それぞれの特徴を整理します。導入目的に応じた機種選定の参考にしてください。
| カテゴリ | 代表機種 | 価格帯 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 製造・物流 | Optimus、Figure 02、Digit | $20,000〜250,000 | 高可搬重量・長時間稼働・AI自律作業 |
| 家庭・介護 | 1X NEO、Optimus(将来) | $20,000〜50,000 | 安全設計・低価格・人間との共存 |
| 教育・研究 | NAO、Unitree G1/H1、iCub | $16,000〜1,350万円 | SDK充実・オープンプラットフォーム |
| 接客・サービス | Pepper、Cruzr、Phoenix | 200〜300万円 | 対話能力・多言語・設置容易 |
| エンタメ・展示 | Ameca、Sophia | $100,000+ | 表情・会話・見た目のインパクト |
| 宇宙・特殊 | GITAI S2、Valkyrie | 非売品 | 極限環境対応・遠隔操作 |
機種選定の詳細は価格一覧ガイドで価格比較を、レンタルガイドでレンタル・リースの選択肢を確認できます。
2026年の市場トレンド|今後注目の動向
40機種を俯瞰した上で、2026年のヒューマノイドロボット市場で特に注目すべきトレンドを分析します。
- 低価格化の加速:Unitree G1の$16,000が業界の価格基準を引き下げ。Tesla Optimusの$20,000目標が実現すれば、さらに価格破壊が進む
- 中国勢の台頭:政府支援と大量生産で中国メーカーが急成長。2030年までに世界市場の40%を占める可能性
- AI性能の差別化:OpenAI連携(Figure AI)、FSD転用(Tesla)、独自AI(Sanctuary AI)など、AI性能が最大の差別化要因に
- RaaSモデルの普及:購入からサブスクへ。Sanctuary AIの「時給$25」モデルが業界標準になる可能性
- 日本の遅れ:部品レベルでは強いが、完成品としてのヒューマノイドでは米中に大きく後れ。GITAI・Telexistenceのスタートアップに期待
業界全体の将来展望は業界の未来予測記事で、企業動向は企業ランキングで詳しく解説しています。この成長市場でのキャリアに興味のある方はキャリアガイドもぜひご覧ください。